ホームページ制作会社に依頼するのは、長期的なパートナーを見つけることに似ています。サイトの構築から管理まで任せ、いざというときには相談できる存在。しかし現実には、ある日突然「倒産」や「廃業」「夜逃げ」といった事態に直面し、連絡が途絶えるケースもあります。
特に小規模な制作会社や個人事業主に依存している場合、このリスクは決して珍しいものではありません。ですが、正しい手順を踏めば被害を最小限に抑え、ビジネスを守ることができます。
1. サイトの権利とアクセスを確保する
最初に行うべきは、Webサイトに関するすべての資産を自社で管理できる状態にすることです。
- ドメイン:名義が制作会社になっていないか確認し、必要であれば早急に移管。
- サーバー/ホスティング:代理契約の場合は提供会社に連絡し、自社名義に切り替える。
- CMSログイン情報(WordPress、Shopifyなど):パスワードを変更し、管理メールを自社のアドレスに。
- メールアカウント:制作会社依存の仕組みなら、信頼できるプロバイダに移行しておく。
2. 直ちにバックアップを取る
アクセスを確保したら、すぐにフルバックアップを取得してください。対象は以下のとおりです。
- サイトファイル(テーマ、画像、カスタムコードなど)
- データベース(記事、設定、ユーザー情報)
- APIキーや外部連携情報
技術が不安であれば、フリーランスや新しい制作会社に依頼するのも有効です。バックアップがあれば、最悪の事態でも復旧や移行がスムーズに行えます。
3. 隠れたリスクを洗い出す
倒産によって業務が止まるだけでなく、中には料金を受け取って連絡を絶ち、ドメインやサイトを人質のように扱う悪質なケースもあります。
確認すべきポイントは以下です。
- 独自スクリプト:制作会社のサーバーに依存していた場合、機能しなくなる可能性あり。
- セキュリティ:すべてのパスワードを変更し、不審なアカウントを削除。
「お金だけ取って逃げる」被害は実際に相談例が多く、資産(ドメイン・サーバー・ソースコード)は必ず自社名義で確保することが最大の防御策です。
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リニューアル相談する4. 信頼できるパートナーを探す
状況を安定させたら、次は長期的に頼れるパートナーを見つけることが大切です。
- 契約内容が透明で、権利関係が明確になっているか。
- 継続的なサポート体制があるか。
- 一回限りの納品ではなく、運用支援まで対応しているか。
もし現在、制作会社が倒産してしまった、または連絡が取れない状況にあるなら、 ホームページレスキュー・リニューアルサービス をご利用ください。
を検討してください。ドメインやサーバーの確保から安全な移行、そして安心できる長期サポートまで、ワンストップで対応しています。
5. 将来に備える仕組みを整える
同じ事態を繰り返さないためには、特定の業者に依存しすぎない仕組みをつくることが必要です。
- ドメインやサーバーは必ず自社名義で契約する。
- バックアップは複数の場所に保存する(PC、クラウド、外付けHDDなど)。
- ログイン情報や運用手順を社内で共有しておく。
- 独自CMSではなく、WordPressのように広く利用されている仕組みを使う。
まとめ
Webサイトはビジネスの中心的な資産です。制作会社が倒産、あるいは逃げてしまったとしても、冷静に対応すれば被害は抑えられます。
むしろこの経験をきっかけに、自社で資産を管理する仕組みを整えることで、今後はどんな事態にも揺るがない体制をつくることができます。
今すぐ確認すべき3つのこと
- ドメインとサーバーは自社で契約しているか?
- バックアップはどこに保存してあるか?
- 制作会社がいなくなった場合に備えて体制はあるか?
この3つを確認しておくだけで、将来のリスクを大幅に減らすことができます。
もしすでにお困りなら、Kumidiaが提供する レスキュー・リニューアルサービス をご利用ください。
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サービスを見るよくある質問(FAQ)
Q1. 制作会社が倒産した場合、ドメインはどうなりますか?
A. ドメインが制作会社名義の場合、移管手続きが必要です。名義変更や管理移管を行えば引き続き利用できますが、放置すると失効や第三者取得のリスクがあります。
Q2. バックアップがないと復旧できませんか?
A. バックアップがない場合でも、サーバー上のデータが残っていれば復旧できる可能性があります。ただし完全に消去されていると再現は難しいため、定期的なバックアップが不可欠です。
Q3. 制作会社にすべて任せていた場合、まず何をすればよいですか?
A. まずはドメインとサーバーの管理権限を確保してください。そのうえで、ログイン情報の整理やバックアップ取得を行い、安定した運用体制へ移行します。
Q4. 復旧だけ依頼することはできますか?
A. Kumidiaでは復旧作業だけでなく、その後の安全な運用まで含めたサポートを提供しています。単発の対応ではなく、長期的に安心して運営できる仕組みづくりを重視しています。